セピア色の想い出

香港で学生を中心とした民主化運動が起きています。
中国の抱える〝一国二制度〟の難しさが浮き彫りにされたような気がします。
私が高校生の頃、日本においても安田講堂事件や浅間山荘事件等があり、
テレビを通して見ていました。
高校卒業後は東京のH大学に入学して、目の前で学生紛争に巻き込まれたのです。
私はノンポリでしたので、直接関わる事はありませんでしたが、
今思えば、友と日本の在り方や世の中の矛盾等議論したことを思い出しました。
たしかに暴力は反対ですが、若者のエネルギーが正しい方向に向くことを期待します。

さて、三回目の今回は、香港を舞台にした映画1955年の米国映画「慕情」。
香港の病院で働く未亡人の女医ハン・スーイン(ジェニファー・ジョーンズ)は、
アメリカ人の新聞記者マーク(ウィリアム・ホールデン)と知り合い恋に落ちるが、
マークには別居中妻がいるが離婚に同意しない。
そんなとき、朝鮮戦争が起こりマークは前線へ飛ぶ。
別れを前に二人は最後の時を丘の上の樹の下で過ごし、永遠の愛を誓ったのだが‥。
やっと届いた彼からの手紙を読む彼女のもとに、マーク死亡の記事が出ている新聞。
思い出の丘にいつまでも一人立ち尽くすシーン、そして流れてくるテーマ曲の悲しく美しいこと。
ヘンリー・キング監督の名作です。
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