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セピア色の想い出3

突然の衆議院の解散、どうして今の時期に選挙という感じがします。
政治の世界は一寸先は闇というが…。
デフレからの脱却という経済政策、集団的自衛権、秘密保護法、社会保障、年金問題、
格差社会、財政再建、少子化、限界集落…等取り上げるだけで、次から次へと今の日本国には問題点がたくさんあるように思われます。
一人一人が意思表示することで、日本の未来を間違った方向に向けさせてはならないと思います。
高倉健さん、菅原文太さんが亡くなりました。映画好きな私にとって淋しい限りです。
菅原文太さんが語っていたこと、
『政治は国民を飢えさせてはいけない。決して二度と戦争をする国にしてはいけない。』
本当にその通りだと思います。

12月のセピア色の想い出は、1943年米映画「カサブランカ」です。
この作品は映画ファンの人にとっては、胸に残る追憶の名作です。
あまりにも有名な映画なので内容はご存知の方も多いと思いますが、
第二次世界大戦下のアフリカのフランス領モロッコの首都カサブランカは、アメリカへ亡命する人々の寄港地。
クラブ経営者リック(ハンフリー・ボガード)は昔の恋人イルザ(イングリット・バーグマン)と再開したが、
彼女は反ナチス運動家ラズロの妻だった。
リックは私情を捨ててイルザ夫妻の脱出計画に協力する。

白黒のスクリーン、パリ陥落が迫ってくるときにピアノから流れる“As Time Goes By”、
カフェ・アメリカンの店内で客が犇めいている中で、フランス人たちがラ・マルセーズ(仏国家)を歌い返すシーン、
そして夜空へ飛び立ってゆくラズロ夫妻を乗せた旅客機を見送るラストシーン。
すべてにおいて感動する映画でした。
そしてイングリッド・バーグマンの美しさ…。
カサブランカ

セピア色の想い出2

秋の気配が奄美にもやってきました。
北海道は雪ですという天気予報を聞くたびに、日本って広い国なんだなぁと思いました。
10月28、29日に元ふきのとうの細坪基佳さんのライブが名瀬と古仁屋でありました。
素敵な声と楽しいおしゃべりに青春時代にタイムスリップした感じでした。
細坪さんは北海道出身で娘さんが奄美とご縁のある方と結婚したそうです。いつまでも奄美を好きでいて下さい。
噂では、来年NSPと一緒にコンサートを開くとか…。

今回の『セピア色の想い出』は、1964年仏映画「シェルブールの雨傘」。
台詞をすべて歌でやりとりするオペラのような映画です。

イギリス海峡に面したフランスの港町シェルブールの雨傘屋の一人娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と若者ギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)は恋人同士。
突然の召集令状が二人の人生を変えてしまう。
入隊の前に二人は永遠の愛を誓うがギイはアルジェリアの戦線に動員され、
一通の手紙を最後に音信不通になってしまう。
ジュヌヴィエーヴはギイの子を身籠っていることを知りながら、
彼女に首ったけだった男と結婚。
3年の時が流れたクリスマス・イヴの日、ガソリンスタンドに寄った。
その主人はキイだった。
キイも復員して幼馴染のマドレーヌ(エレン・ファルナー)と結婚し、
一児の父親となっていた。
こみ上げる懐かしさで見つめ合いながら、お互いの幸福を尊重しあって何も言わず別れていくのだった。

男と女の人生の移り行く姿を、ジャック・ドゥミ監督の独特の詩情で見せていました。
ミッシェル・ルグランの音楽が素晴らしいです。
港町シェルブールが雨の彼方に涙で濡れます。絶対に忘れることのできない傑作です。
シェルブールの雨傘

セピア色の想い出

香港で学生を中心とした民主化運動が起きています。
中国の抱える〝一国二制度〟の難しさが浮き彫りにされたような気がします。
私が高校生の頃、日本においても安田講堂事件や浅間山荘事件等があり、
テレビを通して見ていました。
高校卒業後は東京のH大学に入学して、目の前で学生紛争に巻き込まれたのです。
私はノンポリでしたので、直接関わる事はありませんでしたが、
今思えば、友と日本の在り方や世の中の矛盾等議論したことを思い出しました。
たしかに暴力は反対ですが、若者のエネルギーが正しい方向に向くことを期待します。

さて、三回目の今回は、香港を舞台にした映画1955年の米国映画「慕情」。
香港の病院で働く未亡人の女医ハン・スーイン(ジェニファー・ジョーンズ)は、
アメリカ人の新聞記者マーク(ウィリアム・ホールデン)と知り合い恋に落ちるが、
マークには別居中妻がいるが離婚に同意しない。
そんなとき、朝鮮戦争が起こりマークは前線へ飛ぶ。
別れを前に二人は最後の時を丘の上の樹の下で過ごし、永遠の愛を誓ったのだが‥。
やっと届いた彼からの手紙を読む彼女のもとに、マーク死亡の記事が出ている新聞。
思い出の丘にいつまでも一人立ち尽くすシーン、そして流れてくるテーマ曲の悲しく美しいこと。
ヘンリー・キング監督の名作です。
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社長コラムvol.2

9月と聞くと、朝晩になると少しづつ夏の暑さが、和らぎ始めたような気がします。
秋というと、スポーツの秋・読書の秋・食欲の秋が浮かんできます。
でも、私はやっぱり映画です。
もちろん一年中季節関係なしに観ていたのですが、
秋から冬への季節が似合う映画は「ある愛の詩~ラブ・ストーリー」(1970年米映画)。
ライアン・オニール演じる、富豪の息子でハーバード大学生のオリバーと
アリー・マックグロウ演じる図書館のアルバイト女学生ジェニーが恋に落ち、両親の反対を押し切って結婚。
しかし、ジェニーが不治の病だと知らされる。
ニューヨークの風景、フランシス・レイのテーマ曲の甘美さ、愛の素晴らしさをアーサー・ヒラー監督が描いていました。
涙がとまりませんでした。
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社長コラム Vol.1

8月になって、暑い日々が続くのではと思っていたら、たて続けの台風の接近。
心配でたまりません。ホームページを作成したので社長コラムを書いたらということで、
今までに観た映画の中でもう一度観たい映画を、つぶやいてみたいと思います。
題して、(セピア色の思い出)まず今回は「エデンの東」1995年の米映画24才で亡くなった
ジェームズ・ディーンの初主演作。父親の愛情と信頼が兄に向けられたために、
悩み屈折していく弟役の演技が素晴らしかったです。テーマも音楽もよかったです。
エデンの東